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第118回有機合成シンポジウム【開催報告】  終了しました

日時
2021年6月23日(水)~6月24日(木)
場所
九州大学 伊都キャンパス 椎木講堂(〒819-0395 福岡市西区元岡744)
主催
有機合成化学協会
共催:九州大学総合理工学府、日本化学会、日本薬学会
協賛:日本農芸化学会

開催報告

有機合成シンポジウムは、春と秋の年2回、平日の2日間にわたって開催され、有機合成化学を中心とする最先端の研究成果が報告されるとともに、熱い議論が交わされる学会です。春の本シンポジウムは、2017年から岡山(中国・四国)、名古屋(東海)、仙台(東北)の各支部で会場開催されてきました。その後、2020年の春に九州大学で第117回シンポジウムを開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で同年の秋に延期しました。しかし秋になっても感染は収まらず、やむなく第117回はオンライン開催としました。第118回の今回は、再び同支部で会場開催すべく準備を進めてきました。その結果、去る6月23日(水)〜24日(木)に九州大学椎木講堂において、感染防止対策を万全にした上で、現地とオンラインの複合型(ハイブリッド形式)で開催することが叶いました。

他の多くの学会が会場開催を中止し、オンライン開催のみとしている昨今、本シンポジウムを会場開催とするにあたり、特に参加者の密を避けて感染を防ぎ、さらに会場とオンラインの参加者をその場にいるような臨場感で円滑に繋げることに留意しました。その結果として全国各地から170名(会場70名、オンライン100名)の皆さんが参加登録し、2日間にわたり口頭発表20件(会場12件、オンライン8件)、ポスター発表29件(会場14件、オンライン15件)の研究発表と白熱した討論がなされました。なお、今回の複合型開催においては、会場内における感染対策とともに、昼食休憩時、交通機関内や宿泊場所、夕食に至るまで「現地参加者が守っていただくべき行動指針」を事前配布、また現地参加者に加えアルバイト、運営担当者の方を含め開催両日に度々注意喚起しました。さらに、会期終了後約1週間は関係者全員に体調チェックをお願いし、万が一の場合には協会HPを通じご連絡をいただくよう要請しました。幸いに、現時点までにシンポジウムの会場開催に伴う感染等は発生しておりません。

一日目

梅雨の合間の好天に恵まれました。九州・山口支部長の友岡克彦先生(九州大学)の開会挨拶と本会会長の秋山隆彦先生(学習院大学)の挨拶の後、事業委員長の須貝威先生(慶應義塾大学)から感染防止対策の遵守徹底が求められました。

その後、新規反応の開発や天然物の合成に関する12件の口頭発表がなされ、非常に活発な討論が交わされました。開催前に危惧されていた、会場とオンラインの切り替えや、通信の不具合などによるトラブルもなく、会場の質問者の音声と画像が円滑にオンライン中継され、会場参加者とオンライン参加者が一堂に会している様な一体感を味わうことができました。

 

続いて、ポスター発表29件のショートプレゼンテーションが行われました。前半は会場での発表者、後半はオンライン発表者と分かれ、発表時間は1人2分でしたが、簡潔にまとめられた研究成果とともに、発表者の熱意が聴衆に伝わってきました。

二日目

前日と同様の快適な気候のもと、14件の現地参加者のポスター発表から始まりました。講演会場の周囲を囲む椎木講堂のホワイエ(長い回廊)で、ポスターボードの間隔を十分に空け、さらに全員がマスクとフェイスガードを着用するなど、感染防止対策を徹底しながら、多くのポスターの前で熱いディスカッションが繰り広げられました。

続いて、複雑な化合物の合成や新規反応に関する8件の口頭発表では、時間を超過するほど多くの質問がなされるなど、会場とオンラインの参加者が一体となり、活発な議論の場が作られていました。

口頭発表終了後は、29件のオンラインポスターセッションが、前・後半それぞれ40分ずつ、Zoomのブレイクアウトルームを活用して行われました。会場参加者はそれぞれのPCからオンラインセッションに参加し、発表者はポスターやプレゼンテーション資料を画面共有して参加者からの質問に答えていました。一度に20人近い参加者が集まっているブレイクアウトルームもあり、非常に活発な質疑応答がなされました。

閉会式

友岡克彦先生から、発表者、参加者、運営側のおかげで会場とオンラインのハイブリッド開催を無事に終えられたこと、特に臨場感に富んだ優れた双方向配信を実現していただいた九州大学附属図書館付設教材開発センターと株式会社新協社への感謝の気持ちが述べられました。続いて、本部側実行委員長の草間博之先生(学習院大学)から、次回の第119回有機合成シンポジウムは11月9日(火)〜10日(水)に早稲田大学を会場として、今回と同様のハイブリッド形式で開催される予定であることがアナウンスされ、シンポジウムは盛会のうちに終了しました。

 

開催報告: 2021年度事業委員会委員
横浜薬科大学 庄司 満