歴代会長
会長ごあいさつ
第47代 会長(2023年~2024年)生頼 一彦(日産化学株式会社 常勤監査役)

2023年2月より、秋山前会長の後任として会長を拝命いたしました生頼一彦(おうらい)です。任期の2年間、会員の皆様方のご協力を得て、有機合成化学協会の発展に尽力してまいります。
よろしくお願いいたします。
有機合成化学協会は、「有機合成化学と工業の発展」を掲げて、1942年(昭和17年)に発足し、これまで日本の有機合成化学の発展に貢献してまいりました。発足当時約400名だった会員数も、現在は個人会員3,063名、学生会員483名、永年会員・名誉会員205名、法人会員217社、団体会員3団体(2022年末時点)を擁し、工学、理学、薬学、農学、生化学、医化学などの学際を超え集う学術団体となりました。また、産業界からは化学、製薬、農薬、食品、繊維や関連する電気、機械産業など、幅広い分野の専門家が参加する複合的な協会に成長しています。
本会は、研究成果の発表・学びの場として、また産官学の交流の場としての役割を担っており、各種事業を通じてこれからも有機合成化学と工業の発展に貢献してまいります。
本部主催の研究会事業としては、有機合成化学セミナー、有機合成シンポジウム、有機合成化学講習会などの多彩な事業があり、また7つの支部が独自に運営している支部事業も多数開催しています。また時代の要請に応えるべく、2018年に「AIと有機合成化学」、2019年に「ニューモダリティと有機合成化学」の研究部会を立ち上げました。加えて編集・出版事業として、「有機合成化学協会誌」を毎月発行しています。2023年4月からは会員サービス向上及び著者のメリットを考え、電子版PDFのカラー掲載も開始しました。さらに、「有機合成化学特別賞・協会賞・奨励賞」、「Mukaiyama Award」、「高砂香料国際賞(野依賞)」、「企業冠賞」、「研究企画賞」など多くの表彰事業も行っております。
2019年末、最初の新型コロナウイルス感染が中国で報告されて以降、瞬く間に感染が拡大し、世界中で行動が大きく制限され、世の中のあり方が一変いたしました。教育の場でも対面授業が制限され、Web開催の準備や慣れないオンライン授業など、先生も学生もご苦労が多かったものと思料いたします。企業でも在宅勤務が推奨され、働き方が大きく変わりました。
いたるところで、それまでの当たり前が当たり前でなくなったことに大いに戸惑いましたが、一方で新しい発見もありました。政府の方針に従い、2020年の前半は本会の事業はほぼ全面中止となり、
成長の場としての研究成果発表の機会がなくなったことで、学生の皆さんには辛い思いをさせてしまいました。この間、オンライン開催の準備を急ピッチで進め、その年の後半から少しずつオンライン開催を、2022年は対面とオンラインの併合形式で各種事業を行ってまいりました。
事業に関してはこのように対面開催が実施できない事態になったものの、編集・出版事業や表彰事業は、委員の先生方のご尽力により、この状況下においても途切れることなく行うことができました。
2023年5月8日、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行し、今後は本会も引き続き感染に警戒しながら、対面での開催を前提にオンラインとの併合(ハイブリッド)形式を模索してまいります。
対面には、膝を突き合わせつつ熱い議論を交わし、情報交換を行い、幅広い人的な交流が図れるという利点があります。一方で、オンラインには、物理的な移動を必要としない、時間や金銭的事情に縛られにくい、という利点があります(2022年度は異なる地域からの学生参加や、高校生の参加もありました)。
今後も対面を重視しながらハイブリッドの良さを生かした運営に努めてまいります。
最後に、ハイブリッド(異なる物を組み合わせる事によって生み出される物のこと)と言えば、これからの長寿・高齢化、先進医療、地球環境保全、エネルギー問題等の地球規模での課題解決のためには、製薬と化学や素材との協業(融合)、化学とバイオの融合、機器産業と製薬・化学との協業等が不可欠と考えます。その意味では、産官学が一堂に会するという本会の特徴が大いに生かされるものと期待しており、今以上に会員の皆様のお役に立てる有機合成化学協会にしたい、先輩方が築き上げてこられた本会をさらに発展させたいと考えております。
これからも基礎と応用面から特色ある事業を積極的にとりあげ、本会の使命を果たしてまいります。
会員の皆様におかれましては、引続きご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
第47代 会長 生頼 一彦
代 | 氏名 | 所属 | 年度 |
---|---|---|---|
47 | 生頼 一彦 | 日産化学(株) | 2023~2024 |
46 | 秋山 隆彦 | 学習院大学 | 2021~2022 |
45 | 諫山 滋 | 三井化学(株) | 2019~2020 |
44 | 吉田 潤一 | 鈴鹿工業高等専門学校 | 2017~2018 |
43 | 佐藤 幸蔵 | (株)ナノイノベーション研究所 | 2015~2016 |
42 | 鈴木 啓介 | 東京工業大学理学院 | 2013~2014 |
41 | 伊関 克彦 | 東レ(株) | 2011~2012 |
40 | 福山 透 | 東京大学大学院薬学系研究科 | 2009~2010 |
39 | 迫田 良三 | 日産化学工業(株) | 2007~2008 |
38 | 中井 武 | 早稲田大学理工学総合研究センター | 2005~2006 |
37 | 平岡 哲夫 | 三共有機合成(株) | 2003~2004 |
36 | 村井 眞二 | 大阪大学大学院工学研究科 | 2001~2002 |
35 | 甲斐 學 | ダイセル化学工業(株) | 1999~2000 |
34 | 野依 良治 | 名古屋大学大学院理学研究科 | 1997~1998 |
33 | 浦 康一 | 日産化学工業(株) | 1995~1996 |
32 | 森 謙治 | 東京大学農学部 | 1993~1994 |
31 | 岸田 有吉 | 三共(株) | 1991~1992 |
30 | 向山 光昭 | 東京理科大学理学部 | 1989~1990 |
29 | 竹西 忠男 | 味の素(株) | 1987~1988 |
28 | 野崎 一 | 京都大学工学部 | 1985~1986 |
27 | 大塚 時雄 | 住友化学工業(株) | 1983~1984 |
26 | 亀谷 哲治 | 東北大学薬学部 | 1981~1982 |
25 | 太田 暢人 | 三菱油化(株) | 1979~1980 |
24 | 石井 義郎 | 名古屋大学工学部 | 1977~1978 |
23 | 阿部 一男 | 日産化学工業(株) | 1975~1976 |
22 | 岩倉 義男 | 東京大学工学部 | 1973~1974 |
21 | 加藤 辨三郎 | 協和発酵工業(株) | 1972 |
20 | 宍戸 圭一 | 京都大学工学部 | 1970~1971 |
19 | 星野 敏雄 | 東京工業大学 | 1969 |
18 | 神原 周 | 東京工業大学 | 1968 |
17 | 秋吉 三郎 | 帝人(株) | 1967 |
16 | 斯波 忠夫 | 東京工業大学 | 1966 |
15 | 星野 孝平 | 東洋レーヨン(株) | 1965 |
14 | 梅沢 純夫 | 慶應義塾大学工学部 | 1964 |
13 | 折戸 勇 | 信越化学工業(株) | 1963 |
12 | 安東 新午 | 東京大学工学部 | 1962 |
11 | 川崎 京市 | 日本合成ゴム(株) | 1961 |
10 | 永井 芳男 | 東京大学生産技術研究所 | 1960 |
9 | 青山 跡治郎 | 保土谷化学工業(株) | 1959 |
8 | 石村 幸四郎 | 東京工業試験所 | 1958 |
7 | 藤木 経明 | 三菱化成工業(株) | 1957 |
6 | 林 茂助 | 東京工業大学 | 1956 |
5 | 柴田 勝太郎 | 東洋高圧工業(株) | 1955 |
4 | 牧 鋭夫 | 東京大学工学部 | 1954 |
3 | 黒田 泰造 | 日本製鐵(株) | 1948~1953 |
2 | 石川 一郎 | 日産化学工業(株) | 1944~1947 |
1 | 真島 利行 | 大阪帝国大学理学部 | 1942~1943 |