イベント - 協会本部
【研究部会員限定】「ニューモダリティと有機合成化学」 第13回勉強会
- 日時
- 2025年8月27日(水) 14:00~
- 場所
- ワイム貸会議室お茶の水 Room A
(東京都千代田区神田駿河台2-1-20 御茶ノ水安田ビル4F)
[交通] JR「御茶ノ水」駅から徒歩2分
- 主催
- (公社)有機合成化学協会「ニューモダリティと有機合成化学」研究部会
創薬の世界は日々進化し、さまざまなモダリティが生まれています。その中で、有機合成化学が新たなモダリティの創出・展開において、多角的かつ重要な役割を果たしています。今回の勉強会では、3名の講師の先生方をお招きし、「中分子ペプチド創薬」、「タンパク質化学修飾」、「核酸医薬」に関する最新の知見と今後の展望についてご講演頂きます。またプログラムの最後には講師の先生方を囲んだ交流・情報交換の時間も設けました。名刺交換など、有意義なネットワーキングの機会としてご活用ください。
研究部会員の皆様のご参加をお待ちしております。
第13回勉強会・担当幹事: 笹子滋正(日産化学)、石川稔(東北大院生命科学)、櫻井香里(東農工大院工)、土井隆行(東北大院薬)、長澤和夫(東農工大院工)、宮田健一(武田薬品工業)
プログラム
講演の部 ※各講演50分(質疑応答含)/敬称略
14:00~ 開会挨拶 : 研究部会代表幹事 砂塚 敏明(北里大学)
14:05~ 講演(1) [座長] 土井 隆行(研究部会幹事、東北大院薬)
出水 庸介 先生 (国立医薬品食品衛生研究所 有機化学部 部長)
「ケミカルバイオロジーとレギュラトリーサイエンスで進化する中分子ペプチド創薬」
中分子ペプチドは、PPI阻害やDDSキャリアなど、創薬において有望なモダリティとして注目されています。本講演では、疾患関連の細胞内タンパク質を標的とする中分子ペプチドの設計や、DDSキャリアペプチドの機能最適化について、ケミカルバイオロジーの観点から紹介します。あわせて、発表者が関与してきた中分子ペプチド医薬品に関する規制ガイドライン策定の取り組みを紹介し、レギュラトリーサイエンスの視点から、社会実装に向けた課題と今後の展望についても論じます。
15:00~ 講演(2) [座長] 石川 稔(研究部会幹事、東北大院生命科学)
山次 健三 先生 (千葉大学大学院薬学研究院 教授)
「化学触媒によるヒストンneo-PTMsの導入と制御」
生命はタンパク質などの生体分子とそれらに起こる化学反応のネットワークから成る。その代表がDNAを巻き付けて細胞核内に収納しているヒストンタンパク質に起こる化学修飾(翻訳後修飾=PTMs)であり、遺伝子転写制御に密接に関与している。これらPTMsの導入は生体触媒である酵素によって行われているが、もしこれを合成化学的に導入できれば、あるいは生体が元来有さないPTMs(=neo-PTMs)を導入できれば、それは新たな生体機能制御法のひとつとなろう。本講演では、演者らが本目標のために進めてきた試みを紹介したい。
16:00~ 講演(3) [座長] 宮田 健一(研究部会幹事、武田薬品工業(株))
山本 剛史 先生 (リードファーマ株式会社 取締役)
「分子間相互作用の精密制御による核酸医薬のアップデート」
核酸医薬は、遺伝子のノックダウンに加え、スプライシング制御やRNA編集など多様な作用機序を通じて、従来治療が困難であった疾患への応用が進んでいる。一方、生体分子とのオフターゲット相互作用に起因するクラス毒性が臨床応用の大きな障壁となっている。これまで分子レベルでの毒性解析が試みられてきたものの課題解決には至っていない。この様な中で我々は、分子の種類に依らず成立する熱力学の普遍性に着目し、オフターゲットを根本から低減する新技術を開発した。本講演では、BROTHERS技術の概要と医薬応用への展開について紹介する。
【徒歩で会場移動】
交流・情報交換の部
近隣レストラン
参加費:おひとり 2,000円
17:15~18:45 交流・情報交換会
参加対象
本勉強会は「ニューモダリティと有機合成化学」研究部会員(※)限定です。
※個人部会員、および法人部会員に所属する方(法人部会員1口あたり3名まで)
研究部会への入会は随時受付中です。こちらをご参照ください
参加費
部会員(個人、法人)は勉強会参加無料
(交流・情報交換会は、参加費おひとり2,000円を当日現地でお支払いください)
参加申込方法
別途、部会員向けにメールでご案内する申込ページからお申込みください。
締め切り:2025年8月15日(金)
お問合せ
- 有機合成化学協会 「ニューモダリティと有機合成化学」研究部会 事務局
- TEL 03-3292-7621、Email:ssocj-event@ssocj.or.jp