イベント - 関東支部 –
【関東支部】2024年度 学生シンポジウム ―いつでも会える、聞ける、討論できるー 終了しました
- 日時
- 2024年(令和6年)11月9日(土)13:30~17:30
参加費:無料
- 場所
- 東京農工大学小金井キャンパス 講義棟2F/L0026講義
- 主催
- 有機合成化学協会関東支部
学生メンバーが企画運営の中心となったシンポジウムです!
プログラム
13:30 開会の挨拶
13:35~14:30 | 司会 日川 涼雅(東京農工大学大学院工学研究院) (1) 「立体配座の動的制御による糖質化合物の合成」 東京農業大学生命科学部 助教 若森 晋之介 |
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天然有機化合物には多くの魅力的な生物活性があり,その発現には化合物の立体配座が大きく関与している。生体内では,タンパク質との水素結合により立体配座が変化することがある。例えば,糖転位酵素は糖の立体配座を変化させながら反応を進める。そのため,化合物の生物活性や生体内挙動を理解するには,「動的な」立体配座の認識が重要である。演者らは有機合成化学的アプローチを用いて,立体配座を動的に制御することで,立体配座に由来する特異な化学反応のメカニズムや化学的特性の解明を目指している。本講演では,その最先端の研究を紹介する。
14:30~15:25 | 司会 田上 湖都(お茶の水女子大学理学部) (2) 「電気を使った有機合成:有機電解合成の可能性」 横浜国立大学大学院工学研究院 准教授 信田 尚毅 |
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電気分解(電解)により有機物を合成する有機電解合成は1800年代より報告が知られる合成技術です。その後も脈々と研究されてきましたが、電子移動過程を含む反応開発の隆盛と、環境調和型化学への注目の高まりから、特に近年急速な盛り上がりを見せています。本講演では、有機電解反応の基礎と最近の動向、および講演者の研究を紹介し、当該技術の可能性を様々な角度から議論します。本技術に興味を持っていただく機会になればと思います。
休憩
15:35~16:30 | 司会 池野 敬太(千葉大学大学院薬学研究院) (3) 「高速脱水縮合反応の開発と応用ならびに臨床試験を目指した全合成研究」 東京理科大学理学部 教授 椎名 勇 |
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有機合成化学を基軸とした生物活性化合物の合成法の開発と応用について述べる。企業における高速脱水縮合法の利用例を紹介するとともに、悪性新生物(がん)に対峙する手段として演者が取り組んでいる医薬品開発についても生物学的知見を含めて紹介する。
16:30~17:25 | 司会 大原 駿也(東京科学大学物質理工学院) (4) 「ケミカルメディシン ~化学に基づく新たな医療技術創製~」 東京大学大学院薬学研究科 教授 浦野 泰照 |
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当研究グループでこれまでに、化学ベースの蛍光プローブの論理的精密設計を可能とする全く新たな分子設計法を確立し、様々な生細胞・動物個体イメージングを達成する新規蛍光プローブ群の開発を達成してきた。本講演では、最新化学に基づくプローブ開発事例(ケミカルバイオロジー)を紹介するとともに、その医療応用としての新たながん診断と治療(ケミカルメディシン)に関する最新の成果を、今後の展望を含めて紹介する。
17:25 閉会の挨拶
参加費
無料
定員
200名
懇親会費
2,000円
申込方法
以下の専用フォームよりお申込みください。
※フォームにアクセスや入力ができない場合は、事務局へお問合せください。
参加申込締切:2024年11月1日(金)
問合せ先
- 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台1-5
- 公益社団法人有機合成化学協会「有機合成化学協会関東支部学生シンポジウム係」
- TEL.03-3292-7621
- e-mail:syn.org.chemtokyo.email.ne.jp
学生スタッフ:池野敬太(千葉大院薬)、大原駿也(東京科学大物質理工)、田上湖都(お茶女大理)、日川涼雅(東農工大院工)
サポートスタッフ:熊田佳菜子(産総研)、南雲紳史(工学院大先進工)、星野雄二郎(横国大院環境情報)、森啓二(東農工大院工)