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2021年度 前期(春季)有機合成化学講習会プログラム[オンライン開催 6月30日]  終了しました

日時
2021年6月30日(水)
場所
オンライン開催(zoomウェビナー形式)
主催
主 催 有機合成化学協会/共催(予定) 日本化学会、日本薬学会/協賛(予定) 日本農芸化学会

テーマ「有機合成化学と関連科学技術の討論にハマり、梅雨気分を一掃しよう!」

9:55~10:00 開会挨拶

※敬称略


1. 「合成終盤での官能基化を鍵とする多環性アルカロイドの合成戦略」(10:00~11:00)
    (東北大学大学院薬学研究科教授) 徳山英利

含窒素多環性構造は多くの医薬候補化合物や機能性材料に含まれ、幅広い誘導体をいかに迅速に合成するのかが、それらの化合物の合成を基盤としたプロジェクトの成否にとって極めて重要である。本講演では、多置換多環性骨格の汎用性の高い合成手法として、ベンザインを用いる合成戦略と、合成終盤での酸化を中心とした化学修飾を用いる合成戦略について、最近我々のグループで達成した含窒素多環性アルカロイドの全合成を例として概説する。


2.「microEDおよび固体NMRを用いたマイクロ結晶の構造解析」(11:10~11:50)
    (理化学研究所・(株)JEOL RESONANCE 理研-JEOL連携センター ユニットリーダー)西山裕介

固体NMR法は、局所的な構造に非常に敏感で、なおかつ水素原子を直接観測できる。近年注目を浴びているmicroED法は、1μm以下の微小な単結晶から構造を解くことができる。この二つの手法を有機的に活用することにより、水素原子の位置も含めて精密結晶構造を得る手法を紹介する。当日は、固体NMR法およびmicroED法の原理や基礎も紹介する。

*昼食休憩(11:50~13:00)


3,「生合成から高度な骨格変換を学ぶ; 植物アルカロイドの樹形図型全合成」(13:00~14:00)
     (千葉大学大学院薬学研究院教授)石川勇人

自然界で生合成される天然物の中には、1つの化合物から数多くの天然物へ樹形図的に派生する生合成重要中間体が存在する。その最たる例が植物イリドイド配糖体のセコロガニンである。我々は有機触媒カスケード反応を鍵工程としてセコロガニンの全合成を達成した。引き続き、セコロガニン誘導体を基質として、植物内で行われている高度な骨格変換をフラスコ内で再現し、樹形図的に複数の植物由来モノテルペノイドインドールアルカロイドの全合成を達成した。本講習会ではその詳細をお話しさせて頂きたい。


4.「SDGsを志向した有機反応化学と工業化プロセス」(14:10~14:50)
    (三菱ケミカル(株)
Science & Innovation CenterOrganic Materials Laboratory グループマネージャー)井澤雄輔

地球温暖化への危機意識を背景としてSDGsへの取り組み意識が各企業で急速に高まっている。これに伴い、バイオマス原料或いはその生合成物質を脱離・還元反応で製品へと誘導する方法の価値が増しつつある。本講演では、炭化水素を酸化反応で官能基付与する従来型のプロセス工業化を解説した後、我々が注力してきたバイオマス化学品製造プロセスの工業化について複数の取組みを紹介する。


5.「キラルブレンステッド酸触媒の開発と新展開」(15:00~16:00)
    (学習院大学理学部教授/有機合成化学協会会長)秋山隆彦

キラルブレンステッド酸は,幅広い種類の不斉反応を触媒することが明らかとなり,数多くの生理活性化合物の合成にも応用されている。我々は,(R)-ビナフトール由来の環状キラルリン酸ジエステルが,キラルブレンステッド酸として優れた不斉触媒能を有する事を2004年に見出し,その後様々な不斉触媒反応へと展開している。本講演では,キラルリン酸の開発の経緯,最近の進展,使い方のコツ,さらに研究動向もついてもあわせて紹介する。

グループディスカッション (16:00-17:00)

Zoomブレイクアウトルーム(6つ作り、ホストとして演者の先生5名がそれぞれに入り、複数名の本会事業委員が共同ホストでファシリテータとして入ります。(1つはどこにも入らない方の雑談用のブレイクアウトルームを設定いたします)
参加者はどのルームへも参加退出、移動が可能です。ただし、16:30の時点で、参加者は必ず別のルームに移動していただきます。(同一のルームを独占・執着しないご配慮をお願いします)

<17:10にはメイン会場に戻り(ブレイクアウトルーム閉鎖)>
閉会挨拶