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2023年度 有機合成化学講習会  終了しました

日時
2023年11月16日(木) 13:00~19:30 (情報交換・交流会 18:00~19:30)
場所
化学会館5F会議室 5AB(東京都千代田区神田駿河台1-5、JR中央・総武線「御茶ノ水駅」 御茶ノ水橋口から徒歩3分)
主催
主催 有機合成化学協会
共催 日本化学会、日本薬学会/協賛 日本フッ素化学会/後援 日本農芸化学会

テーマ「有機フッ素化学の多様な有機合成」

有機合成化学協会では、基幹化学工業、新材料、創薬や関連分野などで研究開発の第一線に携わる皆さんが、深淵な基礎研究から、素晴らしい実用化事例まで、産官学分野における最近の動向や進歩をタイムリーに把握し、ご自身の研究に活用できるよう、有機合成化学講習会を開催して参りました。
本講習会は、毎回テーマを絞り、その分野の第一線でご活躍されている先生を招き、基礎から最先端までの内容についてご講義をいただいています。
今回の講習会は、有機フッ素化学について、新規構造や新規反応、材料、生体分子などフッ素を生かした多様な研究分野を第一線で先導されている4名の先生をお招きして、ご講義をいただきます。それぞれの研究分野の背景や関連する研究との比較、さらにはフィロソフィーなどを解説していただいたのち、ご自身の最新の成果や産業上の応用例などについて、詳細にお話しいただくスタイルで、一般的な講演会とは趣を異にした企画です。
また有機合成化学協会では、「自由な発想にもとづく質問討論」、「分野、年齢、立場を越えた交流」、「人と人とのつながりから生まれる気づき・協働・発展」を重視し、本講習会では講演後に、講師の先生方を交えた情報交換・交流会を行っています。講師の先生方との討論に積極的にご参加いただき、また、情報ネットワークの構築・人脈作りにもぜひご活用ください。
最新の有機合成化学と関連科学技術の知識・理解を深め、討論や交流を通じてご自身の研究に役立て、活力をつけていただければ幸いです。多数の参加お申込みを、心よりお待ちしております。

プログラム

〔各講義とも質疑応答含め60分〕
13:00~13:05 開会挨拶  本会事業委員長 高尾賢一(慶應義塾大学理工学部 教授)

13:05~14:05 講演(1)

座長: 山口 潤一郎(早大院先進理工)

西本 能弘 先生 (大阪大学大学院工学研究科応用化学専攻 准教授)
「ルイス酸を活用した炭素-フッ素結合の活性化による有機フッ素化合物の新しい合成法」

  • 炭素–フッ素結合は炭素–ヘテロ結合の中で最も強固な結合であり、化学者にとってその変換反応は魅力的でチャレンジングな課題となってきた。また、炭素–フッ素結合を変換するだけではなく、その変換反応を利用して新たな有機フッ素化合物を合成する手法は有機合成において重要である。本講演では演者らのこれまでの研究で培ってきたルイス酸触媒の知見を活かして見出した、炭素-フッ素結合への挿入反応と炭素-フッ素結合の置換反応による有機フッ素化合物の新しい合成法について、研究開発の経緯とともに紹介いたします。

14:10~15:10 講演(2)

座長: 松浦 啓吾(AGC(株))

相川 光介 先生 (東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻 特任准教授)
「フッ素の特性を活かした反応およびドラックデリバリーシステムの開発」

  • 我々は「実用性」というキーワードのもと、新しい反応剤の開発を基盤とした炭素-炭素および炭素-フッ素結合形成反応を用いて、フッ素原子およびフッ素官能基を有する化合物群を効率的に合成する手法を開発してきた。また最近では、剛直かつ高い疎水性を示すぺルフルオロアルキル基を有する細胞膜透過性ペプチドおよびオリゴヌクレオチドの開発研究も行っている。本講演では、これら2つの研究成果について述べる。

(休憩)

15:25~16:25 講演(3)

座長: 犀川 陽子(慶大理工)

平井 剛 先生 (九州大学大学院薬学研究院 教授)
「複合糖質の機能改変:フッ素原子のポテンシャルを検証する」

  • 複合糖質は様々な生物現象に関与するが、生体内で酵素によってO-グリコシド結合が切断されるとその機能は消失・変化する。私達は、生体内での複合糖質の機能維持のため、O-グリコシド結合をC-グリコシド結合に置き換えたアナログ(擬複合糖質)の開発を検討してきた。その過程で、天然型糖鎖のコンフォメーションの再現のために、C-グリコシド結合にフッ素原子を導入することを考え、いくつかの擬複合糖質を合成してきた。この講習会では、含フッ素擬複合糖質の合成研究の詳細と、この分子設計概念の新たな展開について解説したい。

16:30~17:30 講演(4)

座長: 三谷 晃(日本曹達株式会社)

柴田 哲男 先生 (名古屋工業大学大学院工学研究科 教授)
「含フッ素超原子価硫黄化合物の合成」

  • 6価の硫黄原子に4つあるいは5つのフッ素原子を持つテトラフルオロスルファニル(SF4)基やペンタフルオロスルファニル(SF5)基は、高い脂溶性と嵩高い化学構造、さらに強い電気求引性を示します。そのため、これらの基が分子構造に組み込まれると、物理化学的性質に顕著な影響を及ぼすことがあります。特に、SF4基にはシス型とトランス型の2つが存在し、トランスSF4基は2つの分子を直線的に連結する能力を持っています。そのため、パラ置換ベンゼン誘導体やアセチレン構造、ビシクロ[1.1.1]ペンタン環、キュバンなどの生物学的に等価な構造として利用され、農薬・医薬品開発の構造最適化に役立つ可能性があります。また機能性材料の開発も期待出来ます。この講演では、SF4基やSF5基を含む含フッ素超原子価硫黄化合物の合成手法について紹介します。

(移動と準備)

18:00~19:25 情報交換・交流会

情報交換・交流会 (立食形式を予定)

19:25~19:30 閉会のことば

本会事業委員会副委員長 三谷晃(日本曹達(株))

参加申込

お申し込みページの「チケットを申し込む」ボタンからご登録ください。

参加申込には「Peatix」へのログインが必要となります。
Peatixを初めてご利用の方は、Peatixの画面にしたがってアカウント新規登録をお願いいたします。
アカウントの新規登録をしない(できない)場合は、別の方法で受け付けますので下記「問合せ先」までご連絡ください。

参加申込締切:定員50名(予定、先着順)

受講料(受講テキスト(各講師資料、PDFファイル)/消費税含む)

区分 一般(個人会員・法人会員) 学生(研究生除く)
企業所属 学校・官公庁職員・研究生
主催・共催会員 [*1] 18,000円 14,000円 8,000円
会員以外 28,000円 21,000円 15,000円
本会シニア会員 [*2] 10,000円(66歳以上の有機合成化学協会・個人会員)

※テキスト代と情報交換・交流会参加費を含む。なお、テキストはPDFファイルで事前に配布いたします。
*1) 本会法人会員所属の社員を含みます
*2) 66歳以上の有機合成化学協会・個人会員
受講テキスト配布以降にキャンセルを申し出られても受講料のご返金ができかねますのでご注意下さい。

申込先・問合せ先

  • 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台1-5
  • 公益社団法人有機合成化学協会「講習会係」
  • TEL.03-3292-7621 FAX.03-3292-7622
  • e-mail:ssocj.or.jp