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第120回有機合成シンポジウム【開催報告】  終了しました

日時
2022年6月28日(火)~6月29日(水)
場所
オンライン開催
主催
有機合成化学協会
共催 日本化学会、日本薬学会
後援 日本農芸化学会

開催報告

異例の早さで梅雨が明けた酷暑の中、第120回有機合成シンポジウムの2日間の日程がスタートしました。対面での現地開催が強く望まれていましたが、今回は、Zoomウェビナーによるオンライン開催となりました。2日間にわたって計33件(学生21件)の口頭発表により有機合成化学の最新の成果が報告されました。また、100名を超える参加者が白熱した討論をおこないました。発表時間は15分、その後5分間の質疑がありましたが、議論の時間が不足し座長が進行に苦慮する場面も多く見受けられました。オンラインならではの接続のトラブルもありましたが、多くの人がソフト等に慣れたこともあり、冷静、迅速に対応できていた印象です。

◆一日目
事業委員長の長澤和夫先生(東京農工大)から、当初予定からオンライン開催にいたった経緯などの説明があり、開会挨拶を皮切りとしてシンポジウム初日がスタートしました。一日かけて18件の口頭発表がおこなわれ、ペプチド合成、全合成、有機触媒、遷移金属触媒による新たな合成反応が発表され、熱のこもった議論が交わされました。

 

 

◆二日目
初日に引けを取らない猛暑日となった2日目も、朝から15件の口頭発表のプログラムがスタートしました。金属触媒反応や光駆動型合成反応、全合成などの最新の成果が発表され、活発な議論がおこなわれました。

◆表彰式&閉会式
実行委員長の庄司満先生(横浜薬大)から優秀発表賞がアナウンスされました。学生の発表者を対象とする審査の結果、特に素晴らしいと認められた3件が受賞しました。

・優秀発表賞 [発表番号順]
O-01 「イリジウム触媒を用いたプロリンアミド選択的なペプチド主鎖修飾法の開発」
(慶大理工、慶大医)〇小川博栄、高橋芳人、森達哉、 中原一成、 吉井梨紗、大石毅、 千田憲孝、 佐藤隆章

O-08 「プレウソメリンEG類の不斉全合成:1,6-水素移動を経由するナフトキノンの 光酸化還元反応の開発」
(東工大理、東工大科学技術創成研究院)〇小川大智、安藤吉勇、大森建、鈴木啓介

O-21 「ロジウム触媒を用いた不斉芳香環構築反応によるナフタレン含有ベルト型共役分子 の合成と反応機構解析」
(東工大物質理工、分子研、東大院薬、東工大理、理研)〇野上純太郎、永島佑貴、杉山晴紀、宮本和範、田中裕介、植草秀裕、村中厚哉、内山真伸、田中健

最後に、次回の第121回有機合成シンポジウムが、11月8日(火)〜9日(水)に早稲田大学を会場として、対面形式で開催される予定であることが通知され、シンポジウムは盛会のうちに終了しました。

開催報告:2022年度事業委員会委員
東京理科大学 川﨑常臣