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第124回有機合成シンポジウム【開催報告】  終了しました

日時
2024年6月27日(木)~28日(金)
場所
北海道大学フロンティア応用科学研究棟レクチャーホール(鈴木章ホール)ほか
(北海道札幌市北区北13条西8丁目)
[交通] JR札幌駅北口から徒歩20分または地下鉄南北線北12条駅または北18条駅から徒歩10~13分
主催
主催:有機合成化学協会
   北海道大学大学院工学研究院フロンティア化学教育研究センター
共催:日本化学会、日本薬学会/後援:日本農芸化学会
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開催報告

有機合成化学シンポジウムは、春と秋の2回、2日間にわたって開催され、有機合成化学に関する最先端の研究成果の報告とともに、活発な議論が交わされるシンポジウムです。今回の春の第124回シンポジウムは、北海道大学大学院工学研究院フロンティア化学教育研究センターとの共同主催で、第118回シンポジウムが福岡で開催されて以来3年ぶりの地方開催となりました。
初夏の新緑が美しい札幌キャンパスの鈴木章ホールにて、6月27日(木)、28日(金)の2日間にわたり熱心な議論・討論が繰り広げられました。全国から200名の参加登録があり、口頭発表40件、ポスター発表43件の研究発表に加え、2023年度有機合成化学協会賞(技術的なもの)、および、2023年度企業冠賞(3件)の受賞講演が行われました。

 

一日目

北海道支部長の市川聡先生(北大院薬)の開会挨拶により第124回シンポジウムの一日目が始まりました。
午前の部では口頭発表10件の後、「協会賞(技術的なもの)」として釣谷孝之先生(塩野義製薬(株))からCOVID-19治療薬の迅速な医薬品製造プロセスの構築に関する受賞講演がありました。
午後は、ポスター発表者(43名)によるショートプレゼンテーションに続き、口頭発表13件と、「カネカ・生命科学賞」の阿部洋先生(名大院理)からのmRNA医薬を目指した技術開発に関する受賞講演があり、18時半近くまで密度の高い内容となりました。口頭発表からは、光励起、遷移金属触媒を駆使した反応開発、材料、全合成など、様々な研究が報告されました。

    

 

ミキサー(懇親会)

1日目の発表終了後、発表者と参加者の交流を目的としたミキサーが開催されました。市川聡北海道支部長と大熊毅先生(北大院工・フロンティア化学教育研究センター長)の挨拶後、生頼一彦協会会長から乾杯のご発声をいただきました。参加者は教員、企業関係者、研究員、学生と幅広く、150名にせまる参加者で新たなネットワークを作る良い機会となりました。懇親会は、川﨑常臣先生(東理大理)の司会進行のもと、多いに盛り上がり、最後に松本隆司協会副事業委員長の締めの挨拶があり、盛会のうちに終わりました。

 

二日目

午前の部では口頭発表9件の後、「東ソー・環境エネルギー賞」の難波康祐先生(徳島大院医歯薬)から、天然物合成の知見を新規肥料へ応用展開した一連の研究に関する受賞講演がありました。
昼休憩後、43件のポスターを前に活発な議論と交流が行われ、議論が尽きぬままポスターセッションが終了しました。

 

   

その後、口頭発表8件、および、「富士フイルム・機能性材料化学賞」の小西玄一先生(東工大物質理工)から有機合成を駆使した様々な機能性材料の創生に関する受賞講演があり、すべての演題が盛会のうちに終了しました。口頭発表は不斉触媒反応、全合成、新規反応開発など、多様性に富んだものでした。

 

表彰式&閉会式

本シンポジウムでは、優秀なポスター発表を行った学生会員に対し、「優秀ポスター賞」を授与しています。シンポジウムの最後の閉会式で、実行委員長の庄司満先生より受賞者の発表(4名)発表があり、表彰状と副賞が授与されました。

優秀ポスター賞 [発表番号順]

・P-05 入澤 一磨(日本大文理)
「ボロン酸/パラジウムハイブリッド触媒による糖質の位置選択的アリル化反応」

・P-07 笹生 夕衣(学習院大理)
「光で駆動されるアシルシラン・ボラン・オレフィンの三成分カップリング反応」

・P-13 下里 絢平(北大院理)
「可視光と白金触媒によるケトンおよびイミンの極性転換型アリル化反応」

・P-38 古木 悠翔(北大院薬)
「不斉触媒を用いないアミノ酸シッフ塩基の新規不斉反応の開発」

 

 

表彰式の後、三谷晃協会事業委員長から閉会の挨拶が行われ、本シンポジウムは盛会のうちに幕を閉じました。


次回の第125回有機合成シンポジウムは、2024年11月7日(木)、8日(金)に早稲田大学国際会議場で開催予定です。多くの方々の参加をお待ちしています。

開催報告: 2024年度事業委員会委員 小池竜樹、 松永忠史