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シニア懇話会「第23回ゆうごう会」(大阪開催)【開催報告】

日時
平成29年12月4日(月)15時~18時30分【終了しました】
場所
キングオブキングス[大阪駅前第一ビル地下1階]
主催
有機合成化学協会

話題提供

大学の現状と課題
京都大学総合生存学館特定教授・環境安全保健機構長) 大嶌幸一郎 先生

平成16年の法人化以降、大学は大きく変貌している。特に文部科学省からの運営費交付金の減少が大きな問題である。このことの大学運営、教育、研究に対する影響と今後の課題について述べる。さらに、現在危惧されている日本の研究力低下が事実なのか、有機合成化学の分野は大丈夫なのかについて皆様とともに考えたい。

報告記

日時:平成29年11月6日(月)
参加者26名

「ゆうごう会」は全23回のうち大阪開催が7回を数えるまでになった。人々は“絆”という言葉を無意識に仕舞い込みがちだが、「ゆうごう会」に顔を出してはそれに気づき、化学が私たちに与えてくれた長い時間のすばらしさに感謝して楽しむのであった。

講演に先立ち、今夏ご逝去になった故大城芳樹先生(大阪大学名誉教授・もと本協会理事)への黙祷がささげられた。大城先生はゆうごう会発足の呼びかけ人として、また初代の関西地区世話人として、本会の礎作りにご尽力された方である。
さて、総合司会は水野一彦氏(奈良先端科学技術大学教授)が務められ、それに後藤達乎氏(元ダイセル)と松本和男氏(ナールスコーポレーション)が協力して会は進められた。

第23回の話題提供者には京大の大嶌幸一郎先生をお招きした。ご多忙であり演題はご随意にとお願いしておいたので、有機合成反応かまたはグリーンケミストリーのお話であろうと思っていたが、その予想は意外にも外れた。

“大学の現状と課題” 大嶌幸一郎(京都大学総合生存学部特任教授)

講話は京都大学の理想と実態のギャップの説明からはじまり、日本の大学教育と学術研究政策への杞憂に及んでいった。大嶌先生は京都大学の副学長や学堂長として大学運営に深くかかわってこられたので、学問の府、京都大学の、人々がほとんど知らない中身を話すことでまず衝撃的な覚醒を参加者へ投げかけられた。そこからはじまって広く日本の大学における教育と研究の実態焙り出しに話が進み、現在の大学入試制度のありかたと基本的思想に問題があると、忌憚のない疑問を投げかけられた。その言葉からは大学運営・管理者が真摯に考えている理想と苛立ちが伝わってくるのであった。
国力がまだ発展途上にあって教育と研究にさえ没頭していればよかった時代に引退した化学者にとっては、“あの頃はまだ良かった”と回顧するのをためらうほど刺激的な内容であった。いまの大学運営者の苦難は数十年前とは比べられないほど重くなり、教育・研究の国策にも投資効果主義が蔓延し、理想と財政が乖離していることを知った。これは印象ではなく実感であった。同時に、大学運営の政事を人に任せて教育と研究に没頭できるような大学人はもはやおらず、未来ビジョンを大いに語り育成する時間も与えられていないのではないか、との疑問を持ったのは思い過ごしだったのだろうか。聞き終わり討論し終わって爽快感があったのは年齢のせいであったか。
大嶌先生が切り込んだ一刀流の講演に感謝して会は終わった。

参加者数:名古屋、東京からの人を含めて26名
関西地区世話人:後藤達乎、松本和男、水野一彦、目黒寛司、奥 彬。事務局:永井一郎。(奥 記)

ゆうごう会とは

本会シニア世代個人会員を対象にした懇話会で、「少し学び(知る)、知的に(遊ぶ)、それを心でつなぎ(和の心)、誰でも気楽に参加し、楽しめる会」を趣旨とし、会の名称も、有合協と和の精神(融合)を意味する「ゆうごう会」と命名したものです。

お問い合わせ

〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台1-5 化学会館
公益社団法人有機合成化学協会「ゆうごう会」係
(電話 03-3292-7621)(FAX 03-3292-7622)
e-mail : tokyo.email.ne.jp